米AMD、『AMD Duronプロセッサ』700/650/600MHzを正式発表――同クロックのCeleronより最大で25%高速とアピール
2000年06月19日 00時00分更新
米AMD社は19日(現地時間)、5日に出荷開始とだけ発表していた、1000ドル(約10万6000円)以下の低価格パソコン向けプロセッサー『AMD
Duronプロセッサ』を正式発表した。動作周波数や1000個ロット時の価格は、5日の発表と同じく、700MHzが2万3040円、650MHzが1万8480円、600MHzが1万3440円。リリースによると、同じ動作周波数のインテルCeleronに比べて、最大で25パーセント高速であるとしている。
『AMD Duronプロセッサ』 |
Duronは128KBの1次キャッシュメモリーと、64KBの2次キャッシュメモリーをプロセッサーコアと同じダイ上に搭載している。米テキサス州オースチンの“Fab25”において、0.18μmプロセス、アルミニウム配線技術により製造される。提供されるパッケージは、“Socket
A”(462ピンのPin Grid Array)のみ。
同社のリリースによると、米コンパックコンピュータ社、米ヒューレット・パッカード社、米IBM社、オランダの富士通・シーメンス・コンピューターズ社、国内では日本電気(株)がDuron搭載システムの投入を予定している。
なお、『AMD-K6プロセッサ』ファミリー製品については、ローエンドデスクトップパソコンやモバイルパソコン向けとして、2001年まで継続して販売する予定としている。
製品名 | インテルCeleron | AMD Duron |
1次キャッシュ | 32KB | 128KB |
2次キャッシュ | 128KB | 64KB |
FSB | 66MHz | 200MHz |
パッケージ | FC-PGA(Socket 370) | Socket A |
現時点の最高動作周波数製品 | 600MHz | 700MHz |
DuronとCeleronの仕様比較表