米マイクロソフト社は、15日(現地時間)、『Windows CE 3.0』を発表した。キオスク端末や産業用制御機器といった用途を視野に入れ、組み込み機能を強化しているのが特徴。スレッド管理の強化によるOS速度の向上、Internet
Explorer 4.0相当のブラウジング機能、ActiveX/DirectXのサポートによるインターネット/マルチメディア機能の強化、“ダイヤルアップブート・ローダー”によるソフトウェアのリモート管理、DCOM対応など、機能が大幅に追加されている。
また、組み込み機器の形態に合わせたWindows CE環境の構築/デバッグを行なう『Platform
Builder』の新バージョン『Platform Builder 3.0』も発表。ホスト(CE環境を開発するPC/ワークステーション)から組み込み機器に環境をダウンロードする際の時間/手順の短縮や、アドインで新しいCPUやサードパーティー製ツールを追加できるようにするといった強化を行なっている。同ソフトには、Visual
C++/Visual Basicの機能を組み込み機器向けに最適化した『eMbedded Visual
Tools 3.0』が同梱されており、Windows CE対応のアプリケーション/システムコンポーネントの開発も行なうことができる。
Platform Builder 3.0の価格は2999ドル(約31万8600円)。同2.11のユーザーに対する無償アップグレードのほか、無料評価版の配布も行なわれる。Windows
CE 3.0の価格に関しては使用するコンポーネントとライセンス数によって個別に対応する。