8日、東京・千代田区の国際フォーラムにおいて、JCイタショーは、日本アニメ関連業を営む米インテレグ・インターナショナル社を買収することで合意したと発表した。
JCイタショーは、米国の総合商社のイタショーグループと経営コンサルタンティング業を行なう(株)ジェイ・シー・アイとの合弁会社。北米を中心に日本アニメキャラクター商品をネットと実店舗を通じて販売する“e-アニメーション・ドット・コム”を展開している。
今回の買収により、インテレグ・インターナショナル社のもつ製造、販売網を利用しながら事業を展開していく。インテレグ・インターナショナル社には、北米・中南米のラテン市場向けに、ラテン系アーティスト関連グッズを販売している姉妹会社のソース・トリビュート社がある。今回のインテレグ・インターナショナル社の買収と同時に、JCイタショーではソース・トリビュート社と提携し、ラテン市場向けにもアニメキャラクター商品を販売する。
ジェイ・シー・アイの代表取締役社長である浜口直太氏は、インテレグ・インターナショナル社の買収について、「商品調達の重要性を強く感じている。インテレグ・インターナショナル社は、17年にわたって1000もの小売店舗にアニメ関連商品を提供している。卸部門を持つということは、安定供給が行なえるということ。戦略的にも流通ルートを確立していくことは重要だと考えている。将来的には、フランチャイズ化も考えているので、インテレグ・インターナショナル社でお付き合いしている店舗にも協力してもらえればと考えている」と語った。
また、JCイタショーのPresident&CEOである板越ジョージ氏は今後の店舗展開について、「米国での出店は、キヨスクタイプのプッシュカートによる出店をしていく。プッシュカートは出店コストがかからずに展開できるメリットがある。それを活用して、実際にアニメ商品がどれぐらい売れるどうかをテストする」とした。
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イタショーPresident&CEOの板越ジョージ氏(左)とジェイ・シー・アイ代表取締役社長の浜口直太氏(右)
さらに、ソース・トリビュート社の井関毅典氏は、JCイタショー
との提携について、「ソース・トリビュートでは、ラテンスターのキャラクターを使って、関連グッズをつくり、アーティストのプロモーションをしている。現在、約2割から3割のアメリカ人がラテン系だ。それを無視するのは2割、3割のマーケットを無視することと同じ。ラテン地域の担当として、パッションを持って事業を進め、中南米まで事業を展開していきたい」と抱負を語った。
ソース・トリビュート社の代表取締役社長、井関毅典氏 |