(株)ジャストシステムは7日、報道機関を対象に2000年度(2000年4月~2001年3月)のConceptBase事業戦略発表会を開催した。重点事業として挙がったのは、(1)情報検索システム『ConceptBase
Search1000 Ver.2.0』を核としたConceptBase関連製品のラインナップ強化、(2)パートナーシップ制度“チャネル・オーナー制”の導入による新販売体制の導入、(3)情報ホームページ“ナレッジマネジメント・サイト”やイベント/セミナーの開催――の3点。
ConceptBaseは'97年の発売以来、累積で450社が導入している。'99年度はIT関連の大企業を中心に市場が拡大し、ConceptBaseを導入する企業数はこれまでの3倍となったという。同社では、2000年度に中堅企業やIT関連以外の企業を中心とした“検討/導入の第二の波”が来ると見込んでおり、製品やサービス、販売体制の強化を図る。2000年度におけるConceptBase事業の売上は、20億円と見込んでいる。
ジャストシステム代表取締役社長の浮川和宣氏 。「ConceptBase事業に将来を託しているといっても過言ではない」 |
同事業の核となる製品『ConceptBase Search1000 Ver.2.0』は、企業全体でナレッジ(知識)を活用できるよう、ネットワーク上に散在するテキストデータに対し、自然文による類似情報の検索(抽出)を行なうソフト。検索は単語の語彙や単語間の関係性を定義する“CB支援辞書”に基づいて行ない、その結果は類似度が高い順にリスト表示される。この定義は、“CBイコライザ”というツールによって語彙の拡張や制約の条件などを調節できる。
今回の発表会では、同ソフトが発表された5月23日の時点で“未定”となっていた価格が明らかにされた。検索機能だけを提供するエントリーモデルが50万円、自社独自のシステムを構築するためのスタンダードモデルが200万円、クライアント数が無制限のエンタープライズモデルが800万円となっている。対応OSは、Windows
95/98/2000/NT4.0。7月21日に発売する。
“チャネル・オーナー制”は、マイクロソフト(株)やロータス(株)、日本電気(株)など現在45社あるという提携企業に対し、専門の営業担当者6名を置くというもの。提携企業のニーズに基づき、ConceptBase関連製品など同社のナレッジマネジメントツールを活かしたシステムの共同開発や販売、共同広告によるプロモーション活動などを行なう。