ネットワンシステムズ(株)は6日、旭硝子(株)が開発/製造した全フッ素(CYTOPR)製GI(グレーテッドインデックス)型樹脂光ファイバー『ルキナ』の取り扱いを開始すると発表した。契約締結後、7月に受注を開始する予定。価格例としてファイバーケーブル1mあたり1万3500円から。
芯線の直径は500μmで、芯線コア径は100~150μm。帯域は200MHz以上。伝送速度は100mで10Gbps。現在市販のLAN機器での使用が可能で、伝損量は50dB/km以下。耐荷重は140kg/10cm。一時曲げ半径R10、永久曲げ半径R30まで保証しており、可とう性(たわみ)に優れているという。安価なSCコネクター(樹脂フェノール)が使用でき、施工が容易、接続作業時間も石英系光ファイバーの7分の1という。フッ素を利用したため、酸やアルカリにも強く、燃焼しないという。そのほかのプラスチックファイバーにくらべて、波長特性が石英系光ファイバーに近いため、SAN/LAN/IEEE1394への応用が可能という。
なお、同製品は慶応大学理工学部の小池教授が発明したGI型プラフチックファイバーをベースにしており、開発には同氏も参加した。