(株)デジタルプラザは25日、デジタルカメラで撮影した画像のプリントサービス『Digital
Print Express(DPEX)』を開始したと発表し、都内で発表会を開いた。ユーザーが画像をインターネット経由で同社に送り、同社が契約プリントラボに画像を転送、ラボでプリントしてユーザー宅に写真を配送する仕組み。全国から利用でき、料金はL版で1枚40円、A4版で1枚250円。同社では先着10万人を対象に無料プリントキャンペーンを実施、サービスの浸透を図る。
都内で開かれた発表会 |
DPEXは、ユーザーがデジタルカメラで撮影した画像を、インターネット経由でプリントするサービス。利用するには、無料で配布される専用クライアントソフト(Windows版のみ)をインストールし、同社のサイトでユーザー登録をする必要がある。
ユーザーは撮影した画像をパソコンに取り込んだ後、専用ソフト上でプリントを注文する画像を選んで同社のサーバーにアップロード。同社では受け取った画像データを、契約しているプリントラボに送り、ラボで画像を印画紙にプリントする。プリントはラボから宅配便や郵送で注文主まで配達される。注文から配達まで2~3日かかるが、今夏には即日配達サービスも実施するという。
専用ソフト『インターネットの写真屋さん』で画像を選んだところ。ユーザーには320MBのサーバースペースが提供され、アップロードした画像を保存できる。専用ソフトを用意したのは「CD-ROMを渡して認知度を高めたほうが確実」(同社社長の飯田氏)と判断したため。サービスが軌道に乗れば、ソフトなしでもウェブ上からサービスを利用できるようにする予定という |
画像はJPEG形式のみ受け付け、推奨解像度はLサイズで1524×1074ピクセル、A4サイズで3532×2504ピクセルとしている。
料金は、Lサイズが1枚40円、2Lサイズが同120円、A4サイズが同250円。「プリント料金に加え登録料や基本料などが必要な他社のサービスに比べ安い」(同社)という。送料は10枚以上注文すれば無料となる。
同社は福岡県のベンチャー企業。「プリントラボを持たないインターネットDPE会社」としてプリント業務は東京と大阪のプリントラボ2社にアウトソーシング。同社では画像管理用のサーバー運用のみに専念することで、低料金とコスト削減を実現したという。
サービスの認知度を高めるため、量販店大手のラオックス(株)と(株)ベスト電器と提携、デジタルカメラを購入したユーザーをターゲットに、店頭でクライアントソフトを無料で配布する。さらに先着10万人を対象に、Lサイズのプリントを1人10枚まで無料でサービスする大規模なキャンペーンも開始。ユーザーの大量獲得で事業を一気に立ち上げる構えだ。
同社社長の飯田国大氏は、「デジタルカメラの高画質化が進み、画像を高品位な印画紙にプリントしたいニーズが高まっている」と見ており、初年度はユーザー数10万人を獲得、売上10億円を目指している。
デジタルプラザ社長の飯田国大氏 |