レガートシステムズ(株)は18日、プレス向けに同社の説明会を都内で開いた。新たに『Legato
eCluster』『Legato wanCluster』の2システムを発表、「新システムにより可用性の高いネットワークシステムを構築でき、e-Businessのコストを削減できる」という。同社は19日から都内で開かれる“ASP
World EXPO”に出展する。
米レガートシステムズ社副社長のテリー・ディクソン氏 |
eClusterはクラスタリングによりサーバー負荷の平均化を行なうシステム。アクセス状況をモニターし、高負荷時には別のサーバーに接続させるといったことを自動で行なう。サイトのアクセス状況により、サーバーの容量を動的に割り当てることができるという。
そのため、ISP(Internet Service Provider)やASP(Application Service Provider)は必要以上のサーバー容量を用意する必要がなく、コスト削減につながるという。Windows
NTとUNIX、Linuxに対応する。1サーバー当たりの価格は、Windows NT版で1000ドル(約10万5000円)、UNIXとLinux版が2000ドル(約21万円)。
wanClusterは、災害時のデータ破壊に対応するシステム。同社のデータバックアップシステム『Legato
Replication』と組み合わせて使用する。災害時にプライマリーサイトが破壊された場合、遠隔地に置かれたセカンダリーサイトにWAN経由で接続する。米EMC社や米ネットワークアプライアンス社のストレージに対応し、SolarisとHP-UX上で動作する。価格は2サイトを保護する製品が7万5000ドル(約790万円)となっている。
米レガートシステムズ社のデータアベイラビリティービジネス担当副社長のテリー・ディクソン(Terry
Dickson)氏は、「e-Businessを行なう企業のサーバーがダウンすると、売上や信頼の低下という深刻な打撃を受ける。当社の製品により、企業は可用性の高いシステムを構築でき、その上コストも抑えることができる」などと説明した。
同社では、4月19~21日の3日間、東京ビッグサイトで開かれるASP WorldにeClusterを出展し、デモを行なう予定。