富士通(株)は11日、中堅企業向けウェブアプリケーションパッケージ『SUCCESS
SERVER』を発売した。アプリケーションサーバーや運用管理ソフトに加え、データベースソフトといったミドルウェアをオールインワン化しながら、68万円からと低価格な点が特徴。新たに開発したインストーラーにより、導入も素早くスムーズに行なえるという。富士通では、同パッケージをERP(Enterprise
Resource Plannning)ソフトや業務アプリケーションと組み合わせて提供し、低コストで業務のウェブ化を図りたい中堅企業のニーズに応える。
富士通常務でソフトウェア事業本部長の前山淳次氏(右)と同本部プラットフォーム事業部統括部長の盛本一成氏 |
SUCCESS SERVERは、業務のウェブ対応に必要なミドルウェアをオールインワン化したパッケージ。アプリケーションサーバー『INTERSTAGE
Standard Edition V2.0』をパッケージの核とする。Javaに対応するほかCOBOLの実行環境も備え、既存のCOBOL資産を活用できる。またサーバーの自動運転機能や業務の状態確認などが可能な運用管理ソフトも搭載する。データベースソフトも標準で含まれ、富士通の『SymfoWARE
Server for Windows NT V1.2』か、『Oracle8i Workgroup Server』がバンドルされる。
同パッケージ用に開発したインストーラーにより導入が容易になっており、サーバーにパッケージをインストールするだけなら「20分で完了する」(同社)という。対応OSはWindows
NT/2000 Server。中堅企業向けに他社製品より価格を抑えたとしており、SymfoWAREをバンドルした『SUCCESS
SERVER I V1.0』が68万円、Oracle8iをバンドルした『SUCCESS SERVER II V1.0』が90万円。出荷開始はIが4月28日、IIが7月25日。
同社では、同パッケージをプラットフォームとして動作するアプリケーションと組み合わせて提供していく考え。60社のパートナー企業がERPソフトや営業支援ソフトといった業務アプリケーションを提供する予定で、2001年にはパートナーを1000社に拡大する。
富士通常務でソフトウェア事業本部長の前山淳次氏は、「SUCCESS
SERVERは、中堅企業に最適なオールインワンのプラットフォーム。アプリケーションを提供するパートナーとの提携を重視し、さまざまなニーズに応えていきたい」と述べた。売上は2年間で1万2500サーバーを目指している。