12日から東京江東区の東京ビッグサイトで“DISKCON JAPAN 2000”が開催されている。DISKCON(ディスコンと発音)は、磁気ディスク装置関連の製品や技術を集めた展示会。
今回はDVDやCDメディアなどの光ディスク関連装置の展示を行なう“Optical
Disc Production 2000”も同時に開催されている。主催は国際ディスクドライブ協会(IDEMA:International
Disk Drive Equipment and Materials Association)。14日の金曜日まで開催されている。
展示されているのはハードディスクなど磁気ディスクの製造関連設備や、検査・測定装置など。ディスク表面の様子を検査したり、ディスクの磁気特性の測定 磁気ヘッドの動きや特性を測定する装置などの品質チェック装置が目立った。
また完成品に対して衝撃や振動を与える装置、その状況を解析するツールなども展示された。光ディスク関連では、波長420nm付近のいわゆる青色レーザーに対応したピックアップの検査機器が登場。次世代DVDをにらんだ機器の開発が進んでいる様子も見られた。
波長425nm付近の青色レーザーに対応した検査装置。ピックアップが作るスポットの様子をチェックする。日商エレクトロニクスの展示 |
また、DVDやCD-R/RWなどの光ディスクを混在して製造、検査できる装置を始め、DVD関連機器も多数展示されていた。
DVD-RAMやCD-R/RW関連装置の基準クロックを発生させるジェネレーター装置。右がメディア別のジェネレーターで、中央の大きいほうがマルチジェネレーター。KENWOODの展示 |
メディア技術研究所の磁気ヘッドの挙動をモニターする装置 |
さまざまなDVDフォーマットに対応した試験用ディスク。“最大オブジェクト用”や“記録用”などいろいろなシチュエーションを想定した試験ディスクが用意されている。DVDフォーラムの展示 |
会場では主催のIDEMAが“TECHNOLOGY SHOWCASE”として、磁気ディスク装置の歴史を振り返るコーナーを設置。30年前のごく初期の製品から、最新の大容量ドライブまでさまざまな磁気ドライブ製品を展示する好企画で注目を集めていた。
右は初めて複数のヘッドを装備したIBM製の『Winchester』。容量は35または70MB。'73年製。左はIBMの'80年代のメインフレーム用のディスク『Coronado』。容量は1.26GB |
エンジンではありません(笑)。ディスクが小さくなる変遷。左奥が最初の10インチディスクで'81年製。右奥が'84年の8インチ、手前が'93年の6インチ |
IBM製の8インチフロッピードライブ。'73年製 |
左は'81年に登場した世界初の3.5インチのフロッピーディスクドライブ。ソニー製で容量は約430KB。右は'91年の250KBの3.25インチドライブ |
最初の5インチのフロッピーディスクドライブ。Shugart社のSA400 |
記録メディアのサイズの変遷。24インチに始まり、14インチ、10インチと続き、いちばん小さいのは最新の1.3インチ |