インプライズ(株)は、Java対応のビジュアル開発ツール『Borland
JBuilder 3.5』日本語版を5月17日に発売すると発表、本日同社内で記者発表会を行なった。
JBuilder 3.5は、Java 2 Enterprise Edition(J2EE)に対応した開発ツール。製品自体が100%
Pure Javaで書かれており、Windows、Linux、Solarisの3つのプラットフォームに対応、Windows版、Linux版、Solaris版ともほぼ共通のルック&フィールとなっている。
上から、Windows版、Linux版、Solaris版の画面。共通の外観と操作性を実現している |
Enterprise JavaBeans(EJB)をビジュアルに開発できる“EJBExpress”、Java標準のデータベース接続APIであるJDBCをカプセル化し、データベースシステムのビジュアル開発を支援する“DataExpress”といった機能を搭載する。また、ウェブサイト構築用の“JSPExpress”が用意されており、開発環境内でウェブサイトのビジュアルな開発、実行、デバッグが可能。また、分散システムを構築するためのCORBA
2.3仕様に準拠したORB『VisiBroker for Java 4.0』の開発ライセンスをバンドルする。
JBuilder 3.5は、エンタープライズ用システム構築向けの『JBuilder 3.5
Enterprise』、マルチプラットフォーム対応のデータベース
アプリケーションやウェブアプリケーション構築向けの『JBuilder 3.5
Professional』、Java初心者やJDKユーザー向けの『JBuilder 3.5 Foundation』の3製品が用意されている。
EnterpriseとProfessionalはパッケージ製品で5月17日発売。価格はEnterpriseが36万円、Professionalが6万8000円。Enterpriseには『Delphi
4 Professional』と『C++Builder 4 Professional』が、Professionalには『Delphi 4
Standard』と『C++Builder 4 Standard』がそれぞれ付属する。
Enterprise版パッケージ(上)とProfessional版パッケージ(下) |
Foundationは、CD-ROMおよびウェブサイトからのダウンロードで無償提供される。4月10日に同社ウェブサイト上で無償CD-ROM提供サービスの申し込み受付を開始し、先着5000名にCD-ROMを5月11日に無償提供する。また、5月11~12日に開催されるイベント“LinuxWorld
Expo/Tokyo 2000”会場でもCD-ROMを無償配布するという。5月中旬には、ウェブサイトからの無償ダウンロードサービスを開始する。
対応OSは、3製品とも、Windows版がWindows 98/NT4.0、Linux版がLASER 5 Linux 6.0またはRed
Hat Linux 6.1、Solaris版がSolaris 2.6/7。これらの対応OSは、JDKの対応プラットフォームに準拠しているという。
発表会場で、同社代表取締役社長の大木博氏は、「インターネットに対応した新しい企業内情報システムにおいて、重要な要素の1つがJavaだ。JBuilderは従来より開発者に高い評価を受けている。3.5の特長はオープンプラットフォーム、データベース機能強化、CORBA機能強化にある。JBuilderは今後もタイムリーに機能強化を図っていく」と語った |