(株)アシストコンピュータシステムズは、パソコンのPCIバスに装着する、CPUカード『ASSIST
Card PC』を4月中旬に発売開始すると発表した。Linuxをインストールして、各種のサーバーとして利用できる。価格はオープンプライスだが、予想店頭価格は3万9800円程度。また、LinuxをインストールしたHDDを付属した『ASSIST
Card Web』および、Card Webを搭載した省スペースサーバー『ASSIST SOHO
STATION』、『ASSIST OFFICE STATION』も4月下旬に発売予定。
『ASSIST Card PC』 |
ASSIST Card PCは、幅270×高さ105×奥行き30mmのPCIカード上に、Socket370、Intel
810DC-100チップセット、メモリースロット(SDRAM)×1、PS/2ポート×2、10/100BASE-TXインターフェース×2、IDEインターフェース(UltraATA/66)×2を搭載したマザーボード。電源はPCIバスから供給される。
LANインターフェースは2つ備えているが、1つはASSIST Card PC、もう1つはASSIST
Card PCを挿したパソコンの、LANインターフェースとして動作する。つまり、パソコンにASSIST
Card PCを挿入した場合、パソコン側からはLANインターフェースとして認識される。
ASSIST Card PCパッケージには、マザーボード本体のほか、Windows 95/98/NT
4.0/2000、Linuxに対応したビデオおよびLANインターフェース用ドライバーソフトと、Linux用シャットダウンユーティリティーが付属する。
アシストコンピュータシステムズでは、PCIバススロットを持っている、古くなってしまったコンピューターのアップグレードや、省スペースパソコンとしての利用を想定しているという。
また、同社ではASSIST Card PCの仕様を変更し、Linux(『Red Hat Linux 6.1J』)をインストール済みの2.5インチHDDをセットにした『ASSIST
Card Web』を、4月末に発売予定としている。HDDには、ウェブサーバーソフトやメールサーバーソフト、ファイアーウォールソフトもインストールされており、ユーザーはCPUとメモリーなどを用意し、手持ちのパソコンに挿入すれば、省スペースのネットワークシステムが構築可能としている。価格はオープンプライスで、HDDの容量、サーバーソフト、ファイアーウォールソフト、および予想店頭価格は未定。
ASSIST Card Webでは、LANインターフェースが2つともCard Web側に接続されており、PCIバスは単に電源として利用する。オプションとして、サウンドチップ、ファクスモデム、USBポート×2を備えたドーターカード(価格は未定)も用意される。なお、2.5インチHDDはCard
Web上に搭載される(Card WebはPCIスロット2つ分を占有する)。Windows 95/98用ユーティリティーソフトとして、ASSIST
Card Webの各種設定を、Linuxのコンソールを利用することなく設定することができる『簡単設定TURBO
ASSIST』が付属する。このTURBO ASSISTでは、Card Web上のLANインターフェースのMACアドレス設定などは入力済みで出荷される。
さらに同社では、このASSIST Card Web組み込み済みの省スペースサーバー『ASSIST
SOHO STATION』、『ASSIST OFFICE STATION』を4月下旬に発売予定としている。価格はいずれもオープンプライスで、予想小売価格は未定。
『ASSIST SOHO STATION』 |
SOHO STATIONは、Windows 98をインストールしたパソコンに、ウェブサーバーソフトとファイアーウォールソフトをインストールしたCard
Web1枚を装着したシステム。OFFICE STATIONでは、Windows 2000をインストールしたパソコンに、ファイアーウォールソフトをインストールしたCard
Webと、ウェブサーバーソフトをインストールしたCard Webの2枚を装着したシステム。Windows
2000はファイルサーバーとして利用する形となっている。