日本アイ・ビー・エム(株)は3月31日、デジタルコンテンツの保管、管理、配布を行なうソフト『IBM
Content Manager Multiplatform(コンテント・マネージャー・マルチプラットフォーム)
V6.1』(以下、Content Manager)を発表した。また同時に、同製品への検索機能を搭載した企業用ポータルサイト向け製品『IBM
EIP Client Kit for Content Manager』を発表した。両製品とも、即日出荷を開始する。
Content Managerは、ワープロ文書、電子メール、音声データ、静止画データ、動画データといったデジタルコンテンツを一括して統合管理するソフト。ビジネス文書の保管、検索、表示を効率化する技術“EDMSuite
ImagePlus VisualInfo”と、デジタルコンテンツの保管、配信、安全管理を行なう機能“IBM
DB2 Digital Library”を統合した製品である。同製品により、企業内で蓄積したデジタルコンテンツを、社員、取引先、提携先、協力会社などで共有可能となる。サーバーの動作環境は、AIX、Windows
NT/2000。クライアント環境は、Windows 95/98/NT。価格は、240万円から。
一方、『IBM EIP Client Kit for Content Manager』は、同社が2月に発表した『Enterprise
Information Portal』のサブセットで、Content Managerおよび同ファミリー製品群に対するアクセスや検索を可能にするもの。ウェブブラウザーとJavaクライアントからのアクセス機能を提供するほか、Java、C++、ActiveX向けにAPIを提供している。そのため、カスタムクライアントアプリケーションも構築できるという。価格は400万円から。
また、日本IBMは、Content Managerの発表に合わせて、従来のコンテンツ管理製品群を、Content
Managerファミリーに統合し、3月31日に出荷を開始した。統合された製品は、以下のとおり。
・『Content Manager OnDemand』
帳票などの出力データを電子化するソフトで、『EDMSuite OnDemand』からの名称変更。従来、個別製品であったWindows
NT版、AIX版、HP-UX版、Sun Solaris版を1パッケージにし、価格は480万円。AS/400版は別個で、価格は186万円から。
・『Content Manager VideoCharger for Multiplatforms V2』動画(MPEG 1/2)のストリーミング配信を可能にするソフトで、『VideoCharger
V2』からの名称変更。価格は、AIX版が274万5000円、NT版が54万5000円。
・『Content Manager CommonStore for SAP for Multiplatforms』
SAP R/3のデータをアーカイブするソフトで、『EDMSuite CommonStore for SAP』からの名称変更。価格は480万円。
・『Content Manager CommonStore for Lotus Domino』
ノーツ/ドミノのデータを長期アーカイブシステムに保管するソフト。価格は384万円。