(株)日立製作所と技術研究組合新情報処理開発機構(RWCP)は22日、慶應義塾大学理工学部天野研究室の協力により、光ネットワーク用スイッチを試作したと発表した。同スイッチは、8Gbpsの光インターフェースを8ポート持ち、並列コンピューターへの利用を目指しているという。
試作した光ネットワーク用スイッチ |
RHiNET-2/SWの概観図 |
光スイッチは、512KBのメモリーを内蔵したCMOSスイッチLSI、8.8Gbpsの並列光インターコネクトモジュールを搭載したことで、8×8のクロスバースイッチ(8Gbps×8ポート)をワンボード化したという。また、日立とRWCPは、このスイッチを、現在開発中の“RHiNET(RWCP
High-performance Network)”という新しい概念のネットワークシステムに利用する。
RHiNETシステムの概念図 |
RHiNETでは、パソコン間のネットワークに光伝送技術を導入し、オフィス内のパソコン群をあたかも1台のコンピューターとして動作可能という。パソコン間の伝送距離は、100mまで対応。今後は、パソコン側のネットワークインターフェースを開発し、2001年3月末には128台のパソコンを用いた並列コンピューターを完成させるとしている。