マイクロソフトとNTTコミュニケーションズ、Windows Media Technologiesを利用した総合音楽配信実験“Arcstar MUSIC”を発表
2000年03月21日 00時00分更新
マイクロソフト(株)は21日、NTTコミュニケーションズ(株)がマイクロソフトのデジタル音楽配信・著作権保護システムである“Windows
Media Technologies”(以下WMT)を利用した総合音楽配信実験“Arcstar MUSIC”を日本のレコード会社9社との共同で、今年4月に開始すると発表した。商用化は8月を予定。
今回の音楽配信システムの実験は、参加レコード会社のCD販売促進のための試聴音源ストリーム配信、楽曲のダウンロード販売、音楽コミュニティの形成といった“新しいマーケティング”を目的としたもの。
NTTコミュニケーションが提供するデジタル音楽配信の代行システムを利用することで、レコード会社などのコンテンツを所有する企業は“配信システム”、“ネットワーク設備”、“コンテンツのカプセル化や課金・決済システムの構築”などの初期投資を行なうことなく、デジタル音楽配信サービスを開始することが可能になるという。
マイクロソフトが提供するWMTとは、デジタル音楽や映像を配信するためのテクノロジーおよび製品群の総称。Windows
Media形式の音楽データは、ユーザーが無償で入手できるプレーヤーで再生することができるほか、WMTのコンテンツ暗号化・鍵管理システムであるDRM(Digital
Rights Management)のコンテンツ保護機能が利用でき、配信データのコピー回数や再生回数などの制限が可能になる。