日本オラクル(株)は21日、インターネット・コンピューティングをモバイル環境へ適応するプラットフォーム『Oracle8i
Lite Release4.0』のWindows CE対応版の出荷を28日に開始すると発表した。価格は1ユーザーあたり3万9000円。SH-3またはMIPSのCPUを搭載するハンドヘルドPCとPalm-size
PCに対応し、今後はSH-4などにも対応する予定。
同製品は、インターネット・アプリケーションをネットワーク接続/非接続時の両方で利用できる環境を提供する。Oracleデータベースや『Oracle
Application Server』と連携して、既存の企業データとアプリケーションを、営業やフィールド・サービスなどのフロント・アプリケーションとして利用できる。
同製品は、『Oracle Lite』・『Web-to-go』・『iConnect』の3つのコンポーネントで構成される。
Oracle Liteは、超軽量データベースと端末への組み込みデータベース。1MB以下のメモリー・リソースで稼動するフットプリント・モジュールで、SQL92に準拠する。
Web-to-goは、クライアントがオフライン状態の場合に、Oracle Liteに格納された企業内のものと同一のアプリケーションとデータの利用を可能にする。そして、オンライン状態に復帰したときに、iConnectを利用してクライアントとサーバーの間で自動的にデータ・レプリケーションを行なう。Web-to-goは、インターネット・アプリケーションとデータを集中管理しており、サーバー側でのバージョン管理や、アプリケーションとデータの配布を行なう。