セイコーエプソン(株)は16日、カラースキャナーとカラーインクジェットプリンターを一体化した『エプソン
Colorio Copy CC-700』を発表した。スタンドアローンでカラーコピーとして利用できる上、パソコンに接続して添付ユーティリティーと合わせて使うことで、単なるスキャナーやプリンターにとどまらず、FAX送受信や画像を取り込んでのオリジナルカレンダーづくり、OCRといった多機能性が特徴。発売は3月11日で、価格は7万9800円。
『エプソン Colorio Copy CC-700』 |
プリンター部分は、同社のカラーインクジェットプリンター『PM-770C』の印刷エンジンを採用し、はがきからA4サイズまで対応する。最高1440×720dpiの印刷解像度と、6色のインクドットを大中小と3種類の大きさで打ち分ける“MSDT(マルチサイズドットテクノロジー)”により、“超写真高画質”を実現したという。
スキャナー部分は、読み取りにCCDを採用した同社のカラースキャナー『GT-7000』と同等。A4サイズまでの原稿に対応し、解像度は600dpi、階調は入力でRGB各色12bit/出力8bitとなっている。オプションで透過原稿ユニット(1万円)も用意された。
新製品の特徴は、複合機の利点を活かした多機能さ。インターフェースにUSBを備え、パソコンと接続して利用するが、単体でもカラーコピー機能を利用することが可能になっている。コピーは拡大(200パーセントまで3段階)と縮小(50パーセントまで4段階)にも対応し、コピー品質もカラーが3段階、モノクロが2段階から設定できる。
さらに添付のユーティリティーソフト『EPSON SMART PANEL』(Windows 98/2000、MacOS
8.1以降の対応)を利用すれば、パソコンでFAXを受信してCC-700でプリントアウトすることもできる。またスキャンした画像を電子メールに添付する機能、スキャンした写真を印刷する“DPE機能”、画像を貼り付けたオリジナルカレンダーやカードを作成する機能も備えている。また、画像を読み取って、添付のOCRソフト『読んde!!ココ
for EPSON』(同)を自動起動させることも可能だ。このほか画像レタッチソフト『Adobe
Photo Deluxe』も付属する。
本体サイズは幅517×奥行き413×高さ212mmとなっており、各種機器の一体化による省スペース化を実現したとしている。重さは約12kg。