クォークジャパン(株)は、出版管理システム『Quark Publishing System 2.0
日本語版』(以下、QPS)を2月下旬に発売する。QPSは、Macintoshベースのサーバーで動作するワークグループ管理システムで、ページレイアウト機能、ワープロ機能、ファイル管理機能、進行状況のモニター機能を搭載する。
サーバー側のソフトウェア構成として、サーバーデータベース管理ツール『QuarkDispatch』、システム設定とワークフロー管理を行なう『QuarkDispatch
Administrator』、ワークフローのモニターとファイル管理が可能な『QuarkDispatch
Manager』が用意されている。
クライアント側のソフトウェア構成は、テキスト入力/編集、およびコピーフィッティングが可能な『QuarkCopyDesk』、QuarkXPressとQPSの連携ツール『QuarkDXT』、Adobe
PhotoshopやMicrosoft Wordといった他社アプリケーションとQPSの連携ツール『QuarkConnect』となっている。
ユーザーは、自社のシステム環境に合わせて、上記のソフトウェアを組み合わせた形で、システム導入が可能。販売方法は、XPress等のパッケージ製品とは異なり、同社公認システムインテグレーターによる販売のみ。システムインテグレーターは、システムのカスタマイズやインストール、サポートまでをトータルで提供する。価格はユーザーによって異なる。
都内で行なわれた発表会場で、同社クライアント製品担当プロダクト・マネージャーの浦吉修氏は、「QPSを利用することで、デザイナーや編集者など各担当者が、サーバー上の1つのドキュメントに対して同時に作業できるため、生産性が向上する。サーバー上のファイル検索や、スタイルシートやカラーの共有化も可能。ユーザー数に応じたシステム構成が可能で、ユーザーごとにアクセスの権限設定も行なえる」と説明した。
また、同社代表取締役の早川裕子氏は、同社の今後の展開として、「まもなく日本でリリースするXPress
4.1ではPDF、HTMLをサポートする。また、XPressドキュメントをXMLファイルに変換できる製品や、ウェブパブリッシング向けのシステム、カタログ出版向けの商品管理システムなどを今後3年以内に発表する。今後発表する製品については、ユーザーが既存のQuarkXPressの資産をそのまま有効に再利用できることを基本コンセプトに開発を行なっている。QPSを中心に、媒体を選ばない出版システムに向けて製品を展開していく」としている。
同社代表取締役の早川氏(左)と、プロダクトマネージャーの浦吉氏(右) |