AirPort 1.1がリリース、ソフトウエアでBase Stationの機能を実現
北米ユーザ向けに、AirPort(日本ではAirMac)のソフトウエアのアップデートが行われた。新バージョンのAirPort
1.1の大きな特徴は、これまでBase Stationとして別途必要だった、無線通信のハブの機能を持つアダプタがソフトウエア化されたことだ。つまり、Base
Stationの機能を、AirPortカードを搭載したMacintosh本体で行うことができ、ハードウエアのBase
Stationは必ずしも必要なくなったのである。Software Base Stationが機能するMacintoshがインターネット接続されているとする。他のAirPortカードを設置したパソコンは、Software
Base Stationが稼動するMacintoshを経由して、インターネットに接続できる。ただし、Software
Base Stationを組み込んだMacintoshが起動していないと、他のパソコンからインターネット接続はできなくなる点を考慮して、システム計画をたてる必要がある。AirPort
1.1に含まれているSoftware Base Stationはプレビューバージョンで、正式版は今後リリースされる予定となっている。また、「ローミング」として1つのネットワークに複数のBase Stationを設置することができるようになった。台数が多い場合や広い範囲に移動して使うような場合には便利だろう。Base Stationのモデムの状態をクライアント側で確認できるようにもなった。特定のMACアドレスのネットワーク機器からのアクセスのみに制限する機能もついた。
日本ではAirMacはまだ発売されていない。日本でのソフトウエアのバージョンは不明だが、いずれにしても、Base Stationはソフトウエア化されることになるだろう。結果的にハードウエアのBase Stationのニーズは低くなったと言える。ハードウエアBase Stationは販売され続けるようだが、希少商品としてプレミア化する可能性も高くなってきた。
AirPort Update 1.1
http://asu.info.apple.com/swupdates.nsf/artnum/n11570
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