富士通(株)は、ダイヤルアップルーター“NetVehicle”(ネットビークル)シリーズの新製品として『NetVehicle-GX5』を発表した。内蔵のTAだけでなくモデムを接続することもでき、ISDN回線を契約していないユーザーでも、アナログ回線経由で利用できる。価格は4万9800円で、12月3日出荷予定。
NetVehicle-GX5は、従来のNetVehicleシリーズから、デザインを一新し、シルバーカラーとなったほか、英数字を16文字×2行表示可能なバックライト付き液晶ディスプレーも搭載した。インターフェースとして新たにUSBポート×1を備える。このUSBポートにパソコンを接続した場合、NetVehicleのEthernetポートに接続したのと同等の扱いとなる。また、前面パネルにもEthernetポートとアナログポートを備え、ノートパソコンなどが接続できるとしている。
外付けモデムに接続できることで、アナログ回線を使ったダイヤルアップルーターとしても利用できるだけでなく、ISDNを利用した場合にも、外部からモデムを利用してNetVehicleに対してダイヤルアップ接続が可能になった。従来モデルではPHS(PIAFS)かTAを使う必要があった。
また、自分宛に電子メールが届いているかどうかを、パソコンを立ち上げることなく、NetVehicle自身でチェックすることができる“Eメールエージェント”と呼ぶ機能を搭載している。また、搭載するソフトウェアのバージョンアップにより、受信した電子メールを指定した携帯電話やPHSに転送したり、不在時に着信した電話を携帯電話やPHSに転送する機能が利用できるようになるという。このバージョンアップは2000年2月に予定されている。
なお、USBポートを削除し、遠隔地から設定情報を操作できるftpサーバー機能など、システム管理機能を強化した『NetVehicle-S20』も同時に発表された。価格は4万9800円で、出荷は2000年2月初旬予定となっている。