(株)東芝は15日、グループ全体の業績を示す'99年9月中間期の連結決算を発表した。これによると、売上高は2兆6224億6400万円で、対前年同期比5パーセント増。これは、半導体、国内パソコン、携帯電話が伸長したことに加え、'99年1月から東芝テック(株)およびそのグループなどが連結対象となったためとしている。また、純利益は483億2300万円の赤字。これは、128MbitのDRAMを中心にメモリー価格の下落やLSIの利益率の低下に加え、半導体事業の生産拠点の見直し、資産の廃却などを積極的に進めたことが大幅に悪化した原因だとしている。
同時に、2000年3月期の東芝グループ全体の業績予想も発表した。これによると、売上高は5兆6500億円で、純利益は500億円の赤字を見込んでいる。これは、下期に株の売却や半導体事業の改善などを図るものの、米国でのFDD訴訟の和解費用として1100億円の損失を計上するなどで、上期の大幅な損失をカバーできないためとしている。