九十九電機(株)は9日、パソコン専門店“ツクモ高田馬場(たかだのばば)店”を東京・高田馬場駅前にオープンした。九十九電機が、東京・秋葉原以外に出店するのは、これが初めてとなる。
高田馬場駅は、JR山手線、西武新宿線、営団地下鉄東西線が乗り入れるターミナル駅で、1日の乗降客は90万人。周辺には早稲田大学をはじめ多くの学校が点在し、学生の街として知られている。
ツクモ高田馬場店は、高田馬場駅から徒歩1分にあるF1ビルの7Fを占めている。高田馬場に、本格的なパソコン専門店が進出するのは、ツクモ高田馬場店が最初のケースとなる。
ツクモ高田馬場店が出店したF1ビル |
同店では、ノートパソコン、デスクトップパソコン、モバイル端末、パソコン周辺機器、ネットワーク機器といったハードを中心に、ソフトやOAサプライなどパソコン関連製品を総合的に取り扱っている。同店の特徴は、PCパーツの専門コーナーを設けていること。ツクモのオリジナルパソコンをはじめ、自作パソコンに必要なパーツ(CPU、マザーボード、筐体など)を取り揃えており、自作派が多い理工系の学生を取り入れたいという狙いがあるようだ。
マザーボードや筐体が所狭しと並べられた“PCパーツ専門コーナー” |
また、同店では携帯電話の取り扱いにも力を入れており7Fフロア以外にも、同ビル1Fの入口でも販売している。新規契約したユーザーにはツクモで利用できる2000円分の買物券を配布するなど新規ユーザーの取り込みに熱心なようだ。買物券の配布期間は14日まで。
携帯電話売場 7Fフロア(上)、1F入口(下) |
同店では、富士写真フイルム(株)のデジタルカメラ『Fine Pix 500』を限定5台だが、通常価格から5万円引きの2万4800円で販売されていた(限定5台)。そのほかの商品も大幅にディスカウントされているものが多い。詳細は同社のウェブサイトでも参照できる。
9日は開店日ということもあり、店内は盛況。10時にオープンした店内は、平日の11時にも関わらず会計を待つ人の列が途切れることはなかった。
レジ前は、会計を待つ人たちで盛況 |
同社販売促進部長の後藤大和氏によると、ツクモ高田馬場店の大きな特徴としては、高田馬場で自作パーツを取り扱っていることと、秋葉原の店舗と同じ価格で商品を提供していることが挙げられるという。これにより、秋葉原でパソコンを購入していたユーザーを集めたいと、後藤氏はアピールしていた。同店の想定客層は、高田馬場の学生やビジネスマンが中心。後藤氏は、同店を地域に密着した店舗にしていきたいと語った。