ソフトバンク・コマース(株)は8日、ウェブブラウザーのデザインを変更できるソフト『X2Webパーソナルズ』を発表した。今年8月に発表したサーバー版製品に続くもので、コンシューマー向けにフリーウェアとして11月20日から配布される。対応はWindowsのみ。
『X2Webパーソナルズ』によるブラウザーのデザイン例 |
X2Webは、韓国のベンチャー企業C.C.R社が開発したシステム。Internet
Explorer(IE)とActiveXコントロールを使い、ブラウザーのデザインをカスタマイズすることができる。
今年8月に発売された『X2Webビジネス/エンタープライズ』では、サーバーに素材とレイアウトデータを置く。ユーザーがそのサーバーに接続すると、専用プラグインソフトが自動的にダウンロード/インストールされ、さらにレイアウトデータと素材をダウンロードしてオリジナルデザインのブラウザーが起動する。発売以来、日本マクドナルド(株)、第一勧業銀行(株)などのサイトで採用され、アクセスすると各社が工夫を凝らしたブラウザーが起動するようになっている。
従来は特定のサイトを閲覧する時のみブラウザーのデザインが変わる仕組みだったが、今回発表したX2Webパーソナルでは、ユーザー側でカスタマイズしたブラウザーを常に使用できるようになった点が特徴だ。
配布版では、デザインサンプルが60種類以上用意される。写真はベータ版 |
オリジナルデザインの作成には、無償公開されている『X2Web Generator』を使用。BMP形式などのグラフィックデータを用意し、ブラウザーの枠や“更新”“戻る”といったボタンをレイアウトして完成させた後、レイアウトデータと素材を“XPF形式”という独自ファイル形式に変換して保存する。X2Webプラグインソフトがインストールしているユーザーに、XPFファイルで記録されたオリジナルデザインを配布することも可能だ。
プラグインソフトのファイルサイズは80KB、XPFファイルは1デザイン当たり80~100KB程度。フリーウェアには60種類程度のサンプルデザインが添付される。対応環境はWindows
98と、IE3.02以降をインストールしたWindows 95/Windows NT 4.0。公開はX2Webサイトや各オンラインソフトダウンロードサイトで、11月20日から行なわれる。来春には、デザイン作成機能を拡充してサポートを追加した有償バージョンの発売も予定されている。
ソフトバンク・コマースの発表会では、デザインデータを多数公開したポータルサイト開設や、デザインのコンテストを開催する計画も明らかにされた |