ソニー(株)は、新開発のハンディGPSレシーバーを備えた“バイオノート”の新製品『PCG-C2GPS』を11月27日に発売する。
PCG-C2GPSは、屋外に持ち出して楽しむためのPCとして開発されたバイオノートの新モデル。
『PCG-C2GPS』。本体右上部に装着されているのがハンディGPSレシーバー。液晶部外面と本体部底面の2面にマグネシウム合金を採用する。外観は“バイオC1”に似ているが、C1のコンセプトが“ビジュアルコミュニケーション”であるに対し、C2GPSは“アーバン・アウトドア”という異なったコンセプトの方向で進化するという |
付属のハンディGPSレシーバーは、最大16個の衛星からデータを同時に受信し、位置測定が可能。また、受信可能な衛星が2個になっても測位できる。受信周波数は1.57542GHz(1575.42MHz)MHz。接続インターフェースはUSBで、電源は単3乾電池×1本(動作時間は連続3時間)。本体サイズは幅47×奥行き28×高さ121mm、重量は約76g。
本体に512KBのメモリーを内蔵しているため単体でも利用可能。ロギング(位置記録)機能により、移動した位置を記録できる。本体の“Mark”ボタンを押すと、その場所の位置が記録され、PC本体との接続時にその情報が取り込まれる。PCに取り込まれた位置情報は、付属の地図ビューワー『Navin'
You Ver.3.6』のマップ上に表示される仕組みとなっている。
また、Navin' You Ver.3.6上で目的地を設定すると、その場所までの距離と方向を表示するコンパスツール『Cyber
Gyro』を搭載。移動速度や経過時間、残り制限時間も表示でき、オリエンテーリング感覚で楽しめるという。
ディスプレーは、屋外での利用を考慮し、8.9インチ高精細反射型ポリシリコンTFTカラー液晶を採用、太陽光の下でも高い視認性を確保しているという。また、暗い室内で利用する場合の光源として、“フロントライトユニット”を装備する。フロントライトユニットは、本体カバー内部に収納されており、利用する際はカバーを開けて装着する。電源は本体から供給可能。
CPUにはモバイルPentium II-266PEMHzを採用、8.1GBのHDD(Ultra ATA対応)と64MBのメモリー(SDRAM)を内蔵する。
価格はオープンプライスで、推定小売価格が30万円前後。
PCG-C2GPSの主なスペックは以下の通り。
モデル名 | PCG-C2GPS |
CPU | モバイルPentium II-266PEMHz |
チップセット | Intel 440ZX AGPチップセット |
HDD | 8.1GB(Ultra ATA) |
メモリー | 標準64MB SDRAM(最大128MB) |
グラフィック | NeoMagic MagicMedia 256AV(NM2200) |
ビデオメモリー | 2.5MB(ビデオチップに内蔵) |
ディスプレー | 8.9インチ反射型ポリシリコンTFTカラー液晶、ウルトラワイドXGA対応(1024×480ドット/約1677万色) |
FDD | USB対応外付け3.5インチ(同梱) |
CD-ROMドライブ | 別売『PCGA-CD51』(『PCGA-CD5』も使用可)、PCカード接続 |
外部接続端子 | 赤外線通信ポート(IrDA準拠Ver1.1)×1、USB×1、外部ディスプレー出力×1、i.LINK端子(S400)×1、モデム用モジュラージャック×1、マイク入力×1、ステレオヘッドホン出力×1 PCカードスロット TypeII×1(CardBus対応) |
オーディオ | ウィンドウズサウンドシステム互換、内蔵ステレオスピーカー、内蔵マイク、XG対応ハードウェアMIDI音源、MEGA BASS機能(ヘッドホン出力のみ) |
内蔵モデム | データ:最大56kbps(V.90/K56flex対応)、FAX:最大14.4kbps |
ポインティングデバイス | スクロール機能対応スティック式ポインティングデバイス ジョグダイヤル ジョグダイヤル×1 |
バッテリー駆動時間 | 約2~2.5時間(バッテリーパック(S))、約4~5.5時間(バッテリーパック(L))、約8.5~11時間(バッテリーパック(LLL)) |
本体サイズ | 幅248×奥行き153×高さ24.4(手前最薄部、後部は26.7)mm |
重量 | 約960g(バッテリーパック(S)搭載時) |
OS | Windows 98 Second Edition |