(株)ネットジャパンは、米PowerQuest社のハードディスクユーティリティー『Partition
Magic 5.0』、およびHDDバックアップユーティリティー『Drive Image for
CD-R』を発表した。Partion Magic 5.0は1万5800円で11月26日に発売予定、Drive
Image for CD-Rは1万1800円で11月19日発売予定となっている。
ネットジャパンの蒋冠成代表取締役社長 |
Partition Magic 5.0
Partition Magic 5.0は、HDDにおいて、パーティション内のデータを保持したまま、パーティションの作成、サイズ変更、結合や、FATやNTFSなどのファイルシステムを自由に変更することのできるユーティリティーソフトウェアの新バージョン。複数のOSを1つのHDDにインストールし、選択して起動する“BootMagic”機能も持つ。PowerQuestのRegional Director, Asia-Pacific のケン・キルゴア(Ken Kilgore)氏 |
PowerQuestのキルゴア氏によると、Partition Magicシリーズは、同様のソフトウェア市場で77パーセントと圧倒的なシェアを持っており、全世界で200万本以上を出荷したという。この背景として、HDDの大容量化と、複数のOSをインストールするユーザーの増大を挙げた。Partition
Magicユーザーの29パーセントがLinuxとWindowsをインストールしており、1年前の13パーセントから大きく増えたとしている。
Partion Magic 5.0の画面 |
5.0の新機能としては、NTFSからFAT(FAT32)への変換、基本パーティションから論理パーティションへの変換および逆変換、選択したがまだ行なわれていない操作の表示、ユーザーインターフェースの改良が行なわれた。いずれも、ユーザーからのフィードバックを元にしたものだという。なお、Windows
2000で採用されるNTFS5への対応については、製品版出荷後すぐに対応し、ウェブページで差分を無償で提供する予定という。
Drive Image for CD-R
Drive Image for CD-Rは、同社のHDDバックアップ・復元ユーティリティ『Drive
Image 2.0』の機能を使い、HDDデータをCD-Rにバックアップし、データ復元の際はCD-Rから直接起動することで、起動用フロッピーディスクなどを必要とせず、簡単にHDDの復旧が行なえるというソフト。最近のパソコンに付属している復旧用CD-ROMと比べ、ユーザーがインストールしたアプリケーションや設定なども含めてバックアップが取れるメリットがある。
CD-Rへのデータ書き込みは、Drive Image for CD-R自身が行なうので、別途CD-Rライティングソフトなどは必要ない。起動用のOSには、米Caldera
Systems社の『Caldera Open DOS』を採用している。データ書き込み方式は、パケットライティング方式を採用しており、バッファアンダーランなどのエラーは起こらないとしている。バックアップデータがCD-R1枚分の容量をオーバーした場合でも、複数のCD-Rに分けてバックアップする“Auto
Spanning”機能も備える。
その他、(株)メルコが11月中旬に出荷を予定しているMOドライブ『MOS-S645RT』『MOS-S1300T』に、『Drive
Image for MO』をバンドルすると発表した。この製品では、復旧用ディスク作成の際に、メルコ製のSCSIボードドライバーが自動的に書き込まれるため、MOドライブの認識が容易に行なえるという。