ニチメンデータシステム(株)は、米Cohera社の開発したデータ統合システム『Cohera
Data Federation System(DFS)』の日本国内での独占的販売権を取得し、同製品の販売を開始したと発表した。
DFSは、企業内に分散された各種データベースにアクセスし、データを統合させたビュー用のデータを生成するもの。このビューは、ウェブまたは企業内システムで閲覧できる。エンドユーザー側からは、1つのデータベースのように見えるが、データベースそのものを統合するわけではない。
また、DFSのアーキテクチャーは、リアルタイムにデータを統合する時点で最も負荷の低いサーバーに処理を行なわせる分散クエリー処理“エコノミックモデルクエリ処理”を採用しており、他のデータ統合システムに比べ、高速な処理を実現するという。
同社は、Windows NT対応の『Cohera Data Federation System 1.3J』を10月末にリリースする。価格は2データソース/5~10ユーザーで350万円から。また、HTML/XMLをサポートした『Cohera
Data Federation System 1.xJ』を'99年度第4四半期に、Solaris対応の『Cohera Data Federation System 2.0J』を2000年度第2四半期にそれぞれリリースするとしている。
Cohera社の社長兼CEOであるMichael Laven氏は、「ウェブが企業システムを大きく変えていく。これまで企業のデータのやり取りというのは社内ネットワークに限られたものだったが、今後、エンタープライズインテグレーションは、社内だけでなく企業間、顧客を含めた統合的なものを考えなければならない。Cohera DFSは、各種データベースを存在する場所に置いたままで統合でき、複数データベースが散在する企業に適した製品だ」としている |