ジェットフォーム・ジャパン(株)は、ウェブに対応し、電子フォーム(帳票)のデータをXMLファイルとして利用できる、電子フォーム作成・配信ツール『JetForm
FormFlow99』と、ワークフローシステム構築ソフト『JetForm InTempo
Ver.4.0J』を発売した。価格はFormFlow99が130万円(100ユーザー)、InTempoが150万円(50ユーザー)で、10月末出荷予定。
ジェットフォーム・ジャパンは、カナダのジェットフォーム(JetForm)社の100パーセント出資による日本法人で、'98年10月に設立された。ジェットフォーム社は世界の電子フォーム市場で80パーセントとほぼ独占的なシェアを持つほか、データベースなどの整形出力/プリント市場シェア26パーセント、企業のワークフローシステム市場で16パーセントと、それぞれの分野でトップシェアを持つ。'99年度('98年5月~'99年4月)の売り上げは114億カナダドル(約8333億円)となっている。
ジェットフォーム・ジャパン、岩満直樹代表取締役社長 |
発表会でジェットフォーム・ジャパンの岩満直樹代表取締役社長は、日本市場については、'98年に電子帳票システムの導入が始まり、100~200億円の規模だったものが、'99年には約3000億円、そして2002年には電子帳票のみで約6000億円の市場に成長するという資料をあげ、日本でも巨大な市場になるとの考えを明らかにした。
現在同社は、シャープシステムプロダクト(株)、トッパン・フォームズ(株)、日本情報通信コンサルティング(株)、(株)東洋情報システム、NTTソフトウェア(株)、(株)NTTデータ・サイエンスの代理店各社とのパートナーシップや、OEM事業、コンサルティング事業などを行なっているという。
ジェットフォーム、シニア・バイス・プレジデントのヒュー・ミリキン(Hugh Millikin)氏 |
ターゲットとする企業分野としては、製造業と政府/地方自治体をを中心として、銀行/金融、保険業などをあげ、売込みを図っていくという。
JetForm FormFlow99の画面。VisualBasicに近いユーザーインターフェースを持つ |
今回の2製品は4月に発表されたもので、FormFlow99は当初7月出荷とアナウンスされていたが、「Windows
2000への対応やActiveXコンポーネントの動作検証などに予想以上に時間を取られたため、出荷が遅れた」(同社技術部小松正弥課長)とのことだった。