オートデスク(株)は26日、同社の2D CADソフト『AutoCAD LT』シリーズの最新版『AutoCAD
LT2000』を発表した。同製品は同社のベストセラーCADソフト『AutoCAD』シリーズとの互換性を保ちながら、機能やインターフェースがローエンド向けに設計されている。10月17日発売予定で、価格は12万8000円。
米Autodesk社のAsia Pacific セールス&マーケティングのシニア・ディレクター、Ned Denison(ネッド・デニソン)氏が来日した |
前バージョンの“コンテントエクスプローラー”は、“AutoCAD
DesignCenter”として機能強化された。エクスプローラー風のインターフェースが導入され、ブロック、レイアウト、ハッチパターンなどの各コンテンツをドラッグ&ドロップで図面へコピーすることが可能となった。“右クリックショートカットメニュー”機能が追加されるなど、操作性も改善されている。
AutoCAD LT2000のパッケージと操作画面 |
また、“マルチデザイン環境(MDE)”をサポートし、1つのセッション内で複数の図面ファイルを開くことができる。各図面間でオブジェクトをドラッグ&ドロップすることが可能なほか、色、線種などの属性を、他の図面のオブジェクトへペーストすることが可能になっている。
ファイル出力のダイアログボックスには“ダイレクトブラウザアクセス”機能が追加された。インターネット上のサイトからDWG/DXF/DWF/SCR/MNU形といったファイル形式の図面ファイルを開いたり、保存することが可能になっている。また“ハイパーリンク機能”で、オブジェクトにDWGファイル、Windowsドキュメントファイル、URLアドレスなどのリンクを埋め込むこともできるようになった。
ヘルプシステムも強化され、MicrosoftのHTMLベースのヘルプシステムを利用した“Learning
Assistance(ラーニングアシスタンス)”やオンラインヘルプが用意されている。また、“AutoCAD
LT Support Assistance”により、インターネット経由で最新のトラブルシューティング情報をチェックすることも可能。
同製品の販売目標は年間で10万本。旧バージョンのユーザーを対象としたキャンペーンも実施され、先行予約したユーザーには2万5000円で販売される。キャンペーン期間は8月26日から10月25日までとなっている。