日本電気(株)は、9.4インチアモルファスシリコンTFTフルカラー液晶ディスプレーのモジュールとその製造技術を開発したと発表した。
この開発品は、TFTガラス基板上にカラーフィルターを形成する“COT(Color
filter On TFT)”製造技術により、211ppi(pixels per inch)の精細度を実現し、9.4インチで1600×1200ドットのフルカラー表示が可能。また、従来のTFTカラー液晶ディスプレーと比較して、画素面積が5分の1以下となるため、表示パターンの輪郭が滑らかになるという。画素ピッチは0.12mmで、開口率も50パーセント以上と高くなっている。
同社は、この開発品をデジタルカメラ用の液晶モニターや、電子ブック、医療機器のモニターなどに利用できるとしており、2000年末をめどに製品化を進めるという。