(財)マルチメディアコンテンツ振興協会(MMCA)は、“マルチメディア白書1999”を22日に発行する。これは、'98年度のマルチメディア関連市場について同協会が調査した結果をまとめたもの。同白書によると、マルチメディア市場全体の規模は、対前年比で6パーセント増の7兆1359億円となった。
分野別に見ると、ハードウェア市場が3兆3395億円(同4.3パーセント増)、ソフトウェア市場は1兆5518億円(同5.4パーセント増)、サービス市場は2兆2446億円(同12.2パーセント)といずれも微増だった。
一方、ネットワーク市場は6385億円(同60.9パーセント増)と大幅な増加を見せた。MMCAではこの要因として、企業によるネットワークインフラへの投資が前年に引き続き好調だったことや、ネットワーク付加価値サービスの成長を挙げている。
また、'98年に目立った動きとして、MP3(Mpeg1 Audio Layer3)が普及したころにより、音楽コンテンツのネットワーク配信が現実化したことを挙げている。