インターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)(IDC
Japan)は、同社が調査した'98年における国内のOSの出荷状況に関する調査結果を報告した。それによると、サーバーOSとしてはUNIXが12パーセント、Windows
NT Serverが81パーセント、'98年に注目を集めたLinuxが1パーセントのシェアとなった。Linuxのサーバー用途としての出荷本数は2200本(*)にとどまり、同社ではこれを「過剰な期待とは裏腹」とみている。また、5年後の2003年には同OSの出荷本数が6万5000本に到達するとの予想も示した。これはサーバーOS市場において10パーセントに達し、UNIXと肩を並べることになる。
サーバーOSの出荷状況 |
一方、クライアントOSとしてはWindows 95が企業ユーザーを中心にシェアを獲得し43パーセントでトップ、これにWindows
98が38パーセント、Windows NT Workstationが11パーセントと続く。また、『iMac』のヒットでシェアを盛り返したMacOSは5パーセントとなっている。
クライアントOSの出荷状況 |
IDC Japanでは、'99年のクライアントOSの出荷本数が調査を開始して以来、初めて1000万本の大台を突破すると予想している。その理由として、コンシューマー市場でパソコンの販売が引き続き好調なこと、2000年問題の対応による企業を中心としたシステムのリプレースが進むことなどを挙げている。
注1)Linuxの出荷本数についてIDC Japanは、(1)Linuxディストリビューターから有償で提供されたもの、(2)雑誌などにCD-ROM媒体で添付されたもの、あるいはインターネットからのダウンロードで提供されたもののうち、実際にサーバー0Sとして導入されたものをカウントしたとしている。