ライブピクチャージャパン(株)は、6月30日(米国時間)、MGIソフトウェア社による米国ライブピクチャー社買収が正式手続きを完了したと発表した。今回の手続き完了に伴ない、トランス・コスモス(株)および米国Encompass
Group Inc.、他1社が、MGIソフトウェア社に約十数億円の投資を行なったことも公表した。Encompass
Group Inc.は、トランス・コスモス(株)が米国に設立したベンチャーキャピタルで、直接投資をあわせるとトランス・コスモスの影響力はかなりのものになると見られる。
MGIソフトウェア社は、技術者が従業員の7割を占めるほど製品開発重視型の企業であり、今後の旧ライブピクチャー製品の開発においても同様のオペレーションを行なう予定であるとしている。日本においては、ライブピクチャージャパンの資本比率が、MGI社50.1%、トランス・コスモス社49.9%となることも正式に決定している。
米ライブピクチャー社は、インターネット画像技術の主流の1つとなっているテクノロジー“Flash
Pix”を提供している、インターネットにおける画像技術のメーンプレーヤー。このFlash
Pixをベースに画像配信サーバーソフトや画像編集ソフトなどを提供している。Flash
Pixは先頃公開された米アップルコンピュータ社のマルチメディアプラットフォーム“QuickTime
4”にも採用されている。
ライブピクチャージャパンは、トヨタ自動車やNTTなど大手企業をユーザーに持ち、米ライブピクチャー社の主なソフトの販売/サポートをしている。現在は、静止画技術を駆使したKIOSKマシンやインターネットでのコンテンツの企画に力を入れている。今後はそれだけでなく、ソフトMPEG技術を中心としたOEMやサービスビジネスなど幅広い分野で、MGIのビジネスを日本で展開していく拠点になるとしている。