米タンブルウィード・ソフトウェア社は22日、金融機関向けに特化したインターネット文書配信システムの構築や運営を行なう『IME
for Financial Services』を発表した。
IME for Financial Servicesは、同社がすでに発売しているインターネット文書配信ソフト『IME
プラットフォーム/POSTA 3.1J』をベースに、金融機関向けに特化した機能を提供する総合的サービス。ウェブサーバーやデータベース、暗号化技術を連携することによって、金融機関はセキュリティーを確保しながら、重要な金融文書をインターネットベースで配信することが可能となる。
このサービスを用いることで、通常の電子メールソフトとウェブブラウザ―を用いて文書を閲覧することが可能。また、文書ごとにセキュリティーレベルを設定することができ、配信した文書を追跡することもできるという。
商取引文書の通信量は劇的に増大
米タンブルウィード・ソフトウェア社の社長で、タンブルウィード・ソフトウェア(株)の社長を兼任するJeffrey
C.Smith(ジェフリー・C・スミス)氏は、「インターネットの急激な普及に伴ない、書面でのやり取りが基本である商取引や、事務手続きにおいても、オンライン化が必要となってきている。我が社の『IME
for Financial Services』を導入すれば、既存のアプリケーションとネットワークを統合させ、これらの文書を安全に配信することができる。これにより、商取引文書の通信量は劇的に増大するだろう」と述べた。米タンブルウィード・ソフトウェア社のJeffrey C.Smith(ジェフリー・C・スミス)社長 |
オンライン株取引による確認書送付も予定
タンブルウィード・ソフトウェア(株)の代表取締役である江浦慎治氏は、「インターネットを利用したビジネスは急増しているが、電子メールはセキュリティーが不充分であり、ウェブアプリケーションは受動的である。『IME
for Financial Services』は安全かつ能動的に、インターネット上でのファイル交換ができる。初年度はマーケットシェアを確保し、2億円の売上を目指したい。また、今後はオンライン株取引による確認書送付も行なっていく予定だ」と述べた。タンブルウィード・ソフトウェア(株)代表取締役の江浦慎治氏 |