日本電信電話(株)(NTT)は、米ベルサウス(BellSouth)社、英ブリティッシュ・テレコム(British
Telecom)社、仏フランス・テレコム(France Telecom)社と共同で、高速光アクセスシステムの共通技術仕様を開発、完成させたと発表した。高速光アクセスシステムは、光アクセス網を構築するためのシステムで、高速/大容量データ通信を行なうためのATMバックボーンネットワークのアクセス系部分に利用される。
今回完成した仕様は、業界団体FSAN(Full Service Access Network)が制定した、センター側の通信装置とユーザー側の装置とを接続するインターフェース仕様に、各装置での機能を規定した共通装置仕様を加えたもの。これにより、複数の通信業者で同一の技術仕様を利用できるという。
この共通技術仕様の開発は、一般家庭までの通信アクセス網を光ファイバー化するFTTH(Fiber
To The Home)の実現に向け、'98年6月にNTTとBS社の2社でスタート、'98年10月にBT社とFT社が加わった。今回の仕様内容は、22~24日にオランダで開催される国際会議“NOC(European
Conference on Networks & Optical Communications)'99”において4社連名で発表される。