日本ユニシス(株)は2日、企業における大規模業務へのWindwosNTの導入を図る“エンタープライズNT(eNT)戦略”を強化すると発表した。eNT戦略は、同社が得意とするメインフレーム技術を活用して、NTプラットフォームを大規模な業務に対応させるもの。
同社はeNT戦略の強化として、インターネット上で情報システムを構築するためのソリューション体系“OnNet
Solution”を充実させるほか、業務間/企業間の連携を行なう情報ツール“イネーブラ”の提供を行なう。
OnNet Solution
OnNet Solutionは、インターネットを利用した企業間連携や業務間連携の実現を目的として、コンサルテーションや保守サービスを提供するもの。コンサルテーションにおいては、最適なアプリケーション、ハードウェア、サービスのセットを短期間で構築する。OnNet
Solutionで提供されるソリューションには、“顧客対応業務ソリューション”、“対取引先業務ソリューション”、“経営支援企画業務ソリューション”などが用意されている。また、業種別として金融、製造業、流通向けのソリューションも用意されている。同社では、OnNet Solutionを3つのカテゴリーに分け、より細かいサービスを行なうとしている。カテゴリーは、業種/業務アプリケーションを体系化する“OnNet Application”、情報システム構築の技術基盤を体系化する“OnNet Technology Framework”、ネット時代に対応したサービスを提供する“OnNet Service”。これらのサービスによって、NTの大規模業務システムの適用を推進するという。
イネーブラ
情報ツールのイネーブラは、アプリケーションとプラットフォームの間を埋め、整合性を保証するツール。複数の市販ソフトウェアを組み合わせた場合の不整合や、各ソフトウェアのバージョンアップによる影響を吸収するもの。インターフェースの統一を図ることもできるという。イネーブラを導入することで、開発期間の短縮や、ソフトウェアの安定性向上、開発品質の向上が期待できるという。同社は、eNT戦略を実現させるサーバー製品として、すでに発売しているエンタープライズサーバー『Aquanta(アクアンタ) ES2000』シリーズおよび、『同 ES5000』シリーズを挙げている。
常務取締役の梶川氏 |
常務取締役の梶川氏はeNT戦略について、「OnNetSolutionによって、企業が抱えるシステムの問題を解決し、新たなビジネス創造を支援する。昨年にeNTビジネス基盤を構築したが、今年はeNTビジネスを本格展開する。2000年には、eNTで大規模なミッションクリティカルNTシステムを構築したい」と述べた。