アイオメガ(株)は28日、同社が4月に発表し、5月に発売を予定していた小型の記録メディア『Clik!』ドライブの製品パッケージ『Clik!プラスパッケージ』の発売を8月に延期すると発表した。
『Clik!プラスパッケージ』。写真中央下の“デスクトップドッキングステーション”の仕様変更が発売延期の理由だという |
同製品は、Clik!ドライブと40MBのメディア、パソコンとの接続キット、スマートメディアカードやコンパクトフラッシュにClik!ディスクからデータをコピーできるメモリーリーダーなどをセットにしたもの。同社では当面、ドライブ単体での販売は行なわない方針だという。
今回の発売延期は、『Clik!プラスパッケージ』にバンドルされるもののうち、パラレルインターフェースでドライブとパソコンを接続する“デスクトップドッキングステーション”の仕様に変更が生じたためとしている。なお、メディアについては予定通り発売するとしている。
Clik!については、ドライブの開発で国内の複数のハードウェアメーカーが、またメディアに関しては富士写真フイルム(株)が、それぞれ米アイオメガ社とライセンス契約を締結している。各メーカーの製品開発予定と、今回の発売延期に対するコメントは以下の通り。
・日本電気(株)
NECでは、USB対応の『Clik!-USBドライブキット』を6月1日に発売する。今回の件に関しては「NECでは発表通りのリリースとなる。発売日に変更はない。アイオメガの発売延期については、現時点では情報を入手していないのでコメントできない」としている。
・シチズン時計(株)
同社はアイオメガと共同で、PCカード(TypeII)サイズのドライブを開発中。発売時期については未定だという。今回の件については、「コメントする立場にない」とのことだった。
・松下通信工業(株)
松下通信工業では、自社ブランドによるドライブの開発、販売を予定している。製品の詳細や発売時期については未定としており、今回の件については「ノーコメント」としている。
・富士写真フイルム
同社はClik!用のメディア磁気円盤部分をOEMでアイオメガに提供している。また、今後は自社ブランドでのメディア販売も予定しているが、発売時期については未定だという。今回の発売延期については、「アイオメガからは特に何も聞いていない。どういった経緯で発売が延期になったのかなどの情報も入手していない。当社としては、OEM供給は継続して行なう」とコメントしている。
アイオメガでは、この件に関するユーザーからの問い合わせ窓口を設けている。