日本シスコシステムズ(株)は、“CiscoWave+Networkers '98”を4月14日と15日の2日間、新宿NSビルと京王プラザホテルで開催。ネットワークに関する講演や技術的なセッションのほか、同社および(株)東芝や伊藤忠テクノサイエンス(株)をはじめとするパートナー企業24社の展示が行なわれている。
展示会場は、インターネットプロトコル(IP)を採用したネットワーク上で、音声やFAXのデータをやりとりできるように“Voice
over IP“(VOIP)環境が構築されている。会場内に置かれた電話とFAXはすべて、高品位な“IP
QoS”(Quality of Service)バックボーンに直接接続されている。電話の音声は、音声とデータを統合可能なルーター製品『Cisco2600』、ダイヤル・アクセスサーバー『Cisco3600』のVoiceモジュールで
ITU (International Telecommunications Union)標準の音声圧縮方式の G.729パケット音声に変換され、IP
QoSバックボーンに転送される。同バックボーンは丸の内にある同社のオフィスに置かれたアクセスサーバー『Cisco
AS5300』と専用線(T1回線)で接続され、そこから外線の発信が行なわれる。来場者は、Voice体験コーナーの電話から、VOIP環境の音声の品質を確かめることができる。
また、そのほかにも以下のような最新技術、製品のデモや展示が行なわれている。
・昨日発表されたインターネット放送ソフトウェア『Cisco IP/TV』による基調講演の放映
・次世代のIPプロトコルとなるIPv6とIPv4ネットワークが混在した環境のデモ
・『BPX』、『LightStream 1010』、『Cisco7500/7200/4700』といったTagスイッチ製品の実演
・10~40Gbpsの大容量交換能力のスイッチングエンジンを搭載した『Catalyst
8500』(今月末発表予定)などによるキャンパスLANソリューションなど。
(報道局 若名 麻里)
http://www.cisco.co.jp/