本日、“COMDEX/Japan '98”にて、米国屈指のコンピューター流通会社である米Inacom社会長、Rick
Inatome(リック・イナトメ)氏が、“チャネル・リボリューション~米国におけるニュービジネストレンドとアジアの潮流~”と題して、基調講演を行なった。
“情報革命が、企業を変える”
「情報革命は、多くの変化をもたらしてきた。情報の量、情報の流れはともに、この10年間で革新的に進歩している。ベルリンの壁の崩壊、社会主義の崩壊は、情報の進歩と切り離しては考えられない」「今までは、マイクロプロセッサーの速度が18ヵ月ごとに倍になるという“ムーアの法則”に支配されてきた。今後は、3倍の速さ、回線速度が6ヵ月ごとに倍の速さになるという“Gilder's Law”によって支配されるだろう。すなわち、今後、情報経済時代では、社会は今までの3倍の速さで、企業、経済、社会が変化する」
「産業革命が企業、社会を大きく変えたように、情報革命が企業、社会の在り方を大きく変える。これからは、情報経済時代だ。この時代に、生き残るためには、私たちの考え方、組織のあり方、仕事のやり方を産業経済時代に培ってきた古い体質から、情報経済体質に変えなければいけない。顧客の生活、考え方も変わる。今後は、顧客のニーズを大きく捉え、一方通行で情報を伝えるブロードキャストメディア時代から、顧客のニーズを個別に捉え、双方向に情報を伝達するインタラクティブメディア時代に突入する。情報経済を支えるものは、サービス、革新的なアイデアだ」と、同氏は語った。
(報道局 西川ゆずこ)