デスクトップ、ノートパソコンを開発・販売しているソーテック(株)ダイレクトカンパニーバイスプレジデント企画グループマネージャー山田
雅彦氏に、今後の製品ラインアップ、戦略等について伺った。
ソーテック(株)は、従来のノートパソコンの開発・販売に加え、昨年の11月にインテル社のPentium
llプロセッサー搭載の高性能デスクトップ機『PC STATION』シリーズを発売した。販売方法は、流通の効率化をねらい、通販、インターネット通販を軸に展開している。
アメリカでは、各メーカーから1000ドルパソコンが市場に投入され、パソコンの低価格化が進んでいる。日本市場においても低価格CPU、AMD社のK6搭載の10万円台パソコン、ロースペック10万円台パソコンが出荷されており、アメリカ同様、パソコンの低価格化が加速している。この動きを反映して、インテルはパソコンの用途ごとに“プロフェッショナルPC”、“パフォーマンスPC”、“ベーシックPC”の3つのカテゴリーにあったCPUを提供していくと発表。“ベーシックPC”カテゴリーでは、低価格パソコン需要向けに“Celeron”プロセッサーを発売すると公表している。
----低価格デスクトップを開発・販売する予定は?
「パソコンをロースペック低価格パソコンと高性能パソコンに分けるとすれば、当社は上のパイ、つまり高性能パソコンに的を絞って、今後、開発・販売を行なう予定だ」
----高性能デスクトップのユーザー層は?
「高性能デスクトップ機の通販を開始して、ほとんどの購入者が初心者だということが判明した。その例として、2台目パソコンの購入を想定し、販売を展開したため、モニターをオプションとする販売方法を行なったが、パソコン購入者の内、6割がモニターとセットで注文をしてきた。これは、予想外の展開であったと同時に、ハイエンドデスクトップの購入者は、初心者が多いということを示している。人に薦められて購入を検討する方が多いようで、やはり、初心者にパソコンを薦めるのなら、安心
して使える高性能パソコンを、ということを示しているのかもしれない」
----今後のノートパソコン製品は?
「従来からノートパソコンの開発・販売を軸にビジネス展開を行なってきた。どちらかと言うとハイスペック製品に重点をおいて、製品ラインアップを充実させてきた。最近のノートパソコン製品に関して言えば、スペック的に見れば、ある程度限界に達したと思っている。高速CPU、メモリー、ボード、モニターの大きさ等を含めて、格段に進歩したノートパソコンは、今後、期待できないと思っている。売れ行き好調の、ソニーのノートパソコン『VAIO』に関して言えば、“スペックよりもブランド力”で成功した製品だと思っている。今後は、スペック重視ではなく、スペック以外の機能、日本は、小さい製品を正確につくる技術では、世界でも定評があるわけだから、そういった機能に重点をおいて、開発・販売を展開していく予定」と、山田氏は語った。
(報道局 西川ゆずこ)
http://www.sotec.co.jp/