富士電機(株)は、NC(ネットワークコンピューター)端末『NC-10』を発表した。米サイリックス社のMediaGX-133MHzを搭載し、メモリーは標準で64MB。サイズは幅53×奥行き227×高さ290mm。Solaris2.5.1以上を搭載したサーバーに接続し稼働する。重量は約2.9kg。価格は8万8000円。またLAN機器、基本OSやアプリケーションなどのソフトウェア、サポートサービスをセットにした“NCバスケット”(日本語版)を米Network
Computer社(NCI)、日本オラクル(株)と共同で企画・開発し、発売した。価格は88万円で、初年度に500セットの販売を見込んでいる。
NCにおけるオラクルとのハードウェアパートナーは、船井電機(株)
、ユニデン(株)など、同社で5社め。今後は第4四半期(4~6月)にWindowsNTサーバー対応のNCバスケットを発表する予定。またNC用のアプリケーションやコールセンターなどで用いる専用端末などの開発を行なう。オフィスや工場など、さまざまな業種むけのシステム・インテグレーション事業に本格的に乗り出していくという。
今回の発表に関して、NCIのCEO(Chief Executive Officer)のDavid Roux(デビッド・ルー)氏は、「ハードに加えてソリューションを提供するという点で重要なパートナーシップ。富士電機は産業界でも卓越したポジションにあるので、NCの市場拡大を期待する」とコメントした。また日本オラクル代表取締役社長の佐野力氏は、「工場の生産現場でのNCの魅力は、Windowsのようにバージョンアップのわずらわしさがなく、10年使えること。日本と東南アジアの工場でNCの導入が進むだろう」と述べた。(報道局 若名麻里)
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