インテル(株)は、報道関係者向けに“アーキテクチャーセミナー”を開催した。今後、上位機種から下位機種まですべての製品にP6マイクロアーキテクチャーを採用し、市場によるセグメントに特化した製品を開発していくとしている。
具体的な棲み分けは、ハイエンドサーバー/ワークステーションなどに採用されているPentiumProは、Slot2用のプロセッサー(開発コード名:Deschutes/デシュート)へと移行。ローエンドのサーバー/ワークステーションおよび高性能デスクトップPC向けはSlot1用のPentiumIIプロセッサーへ、ローエンドのデスクトップPC向けには、Slot1用のプロセッサー“Celeron/セレロン”へと移行するという。また、ノートPC向けは、モバイル用のPentiumIIプロセッサーへ移行。すべてのラインアップでP6アーキテクチャーを採用していく。
また、同社は今後の“E-Buisiness(エレクトロニック
ビジネス)”の進展によるサーバーの需要が拡大を予測。インテルのアーキテクチャーを採用したSHV(スタンダード・ハイ・ボリューム)サーバーも進展するとし、次世代のSHVサーバーでは、Slot2用のDeschutesプロセッサーを複数搭載し、2MBの2次キャッシュ、8GBのメモリー、64bit/66MHzのPCIバスなどをサポートするとしている。
また、次世代エンタープライズサーバー製品向けには、64bitプロセッサー(開発コード名:Merced/メルセド)を展開していくという。Mercedは同社初のIA-64(Intel
Architectureの64bitプロセッサー)を採用したプロセッサーで、ハイエンドのサーバーおよびワークステーションに最適化され、0.18μmプロセス、32bitハードとの完全互換などが図られている。
なお、現在のPC業界について、同社の傳田社長は、「米国の1000ドルPCの人気に見られるように、PCユースが多様化され、新しい使い勝手と新しいマーケットが出てきている。PCマーケットそのものが拡大しているのは間違いはなく、今後も成長していくと信じている」と語った。(報道局 井上哲郎)
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