英オープン・グループ社の社長兼CEO、Joseph De Feo(ジョゼフ・デフェオ)氏が、
ジャーナリスト、ベンダー各社に向けて、同社の活動、および『IT
DialTone』の説明を行なった。
同社は、インターネット上でビジネスを効率よく、安全でしかも信頼して扱えるようにするため、世界の主要なハードウェア、ソフトウェアベンダーと協力、推進をするとして、『IT
DialTone』構想を提唱している企業。
「ビジネスに、インターネット技術を取り入れること、つまり、イントラネット、エクストラネットを用いることが、業務の効率化、生産性の向上につながると言われている。しかし、インターネットは、元々、学術機関から誕生したもの。ビジネス利用を想定して設計されたものではない。ビジネスの世界では必須条件である、信頼性、安全性、通信負荷への耐久能力、そしてインターオペラビリティー(情報を相互運用すること)を十分に考慮して設計されたものではない」
「当社では、『IT DialTone』を推進し、各ハード・ソフトベンダー企業に呼びかけて、真にインターオペラブル(情報を相互運用することが可能)な環境構築を進めていきたいと考える」
「インターネットの価値は、オープンな環境だということ。ブラウザーのシェアを争うこと、自社製品に特化した機能を付け加えること。これはインターネットを分散化させ、インターネットの価値を低減させる」
「企業システムを運営するに至って、ハードウェアコストの削減だけでなく、アプリケーションコストの削減も重要だ。真にインターオペラブルな環境はシステムコストの削減を可能にする」
「ユーザーのニーズにあった環境を提唱すること、ビジネスアプリケーションをどんな環境でも、どんな場所でも、どんな人またはグループでも使用できるようにすること。オープンな環境を提供すること。これが『IT
DialTone』の目指すところである」
「具体的には、産業別にニーズを定義し、共通の転送メカニズムを提供、各ベンダーから独立した“オープン”なシステム環境の定義と提供、これらのシステム環境を効果的に実現すること、“The
Open Brand”標準に準拠するプロダクトのデモンストレーション、テスト、コンサルテーション、管理を行なう」と語った。
(報道局 西川ゆずこ)
http://www.opengroup.org/
http://www.opengroup.or.jp/