日本サン・マイクロシステムズ(株)は、ホテルニューオータニ幕張において2月4日、5日の2日間、“100%
Pure Java Day”と名付けた“100% Pure Java”をサポートする各社による最新技術セミナーを開催している。
初日の最初に、米JavaSoft社の副社長Jim Mitchell氏が“The Road to Java、理想から現実へ”と題した基調講演を行ない、今年の夏にリリースが予定されているJDK1.2の内容を中心に、Javaの今後について語った。なお、当初は、同社社長のAlan
Baratz氏が基調講演を行なう予定だったが、都合により急遽変更された。
まずは今年の3月に、アジア向けにローカライズされたJDK1.1.6を、そして今年の夏にはJDK1.2をリリースするという。これらにはIM(Input
Method) APIが搭載され、日本語の入力および出力が完全にサポートされる。また、IIIMP(Internet
Intranet Input Method Protocol)を利用することで、外部のサーバー上にあるかな漢字変換システムを利用することも可能となる。
JDK1.2では、グラフィック機能を強化したJava2D APIなどのAPIの追加や、HotSpotテクノロジーによる実行速度の向上により「C++以上の速度」になるという。すでにβ2が発表されており、3月ごろにはβ3が発表されるという。
同氏は「現在7500万人がJavaを利用できる環境にあるが、2000年には1億5100万人が利用できるようにする」と語り、Javaの理想とするあらゆるプラットフォームにおいて同一のアプリケーションが利用できる環境の実現に向けて意欲を見せた。
なお今後は、安定性やパフォーマンスの向上を目指し、リリースのサイクルも長くしていく予定という。また、カーナビや電話機など特定の用途に特化したAPIの提供や、APIの開発のサポートもしていくという。(報道局 中山実)
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