(株)トゥーは、ソフトウェアRIP『ScriptAxes』のWindowsNT 4.0版をベースとした同社の次世代コンセプトのRIPサーバー『ScriptAxes
RIPServer』(スクリプトアクセスリップサーバー)を発表した。同システムは、ポストスクリプトデータをラスターイメージに変換する『RIP
Controller』、およびプリント管理を行なう『Print Controller』から構成される。
RIP Controller、Print Controllerを分離し、100Base-TXで接続することで、従来では印刷業界で用いられるイメージセッターやプリンターなどの出力機ごとに必要だった書体をRIP
Controllerで一元管理できる。またPrint Controllerは、出力機と1対1で接続され、複数のPrint
Controllerで各出力デバイスから並列プリント処理が可能。
それぞれのコントローラーの機能の詳細は次のとおり。
RIP Controllerは、OSはWindows NT Server 4.0で、プロセッサーはAlpha21164A-533MHzを採用。256MBメモリーで、HDDは9GB。また独自のキャッシュアルゴリズムを取り入れ、高速な処理が可能であるという。PostScript
Level2対応で、PDFなどPostScript Level3の主な機能もサポートする。搭載書体は、モリサワ5書体と欧文39書体。ラスターイメージの圧縮とPrint
Controllerへの転送を行ない、処理状況はディスプレイのモニター画面で確認できる。
Print Controllerは、出力機種用のインターフェースカードとデバイスドライバーを組み込んだPentiumクラスのCPUで、Windows
NT Workstation 4.0上で稼働。必要なメモリーやHDDなどのスペックは、出力する機器により異なる。圧縮されたデータの解凍や保存ができる。出力順の変更や再出力も可能で、プリントアウトの進行状況などはPrint
Controllerのモニター画面から確認できる。
対応予定の出力機は、イメージセッターでは同社の『ImageAxes』シリーズ、日本アグフア・ゲバルト(株)の『SelectSet
Avantra』シリーズなど、カラーコピーでは、キヤノン(株)の『PIXEL』シリーズ、富士ゼロックス(株)『A
Color』シリーズなど、プリンターではカラーおよびモノクロのLBP、インクジェット、昇華・融解型など各種。
3月上旬に発売予定で、初年度の出荷目標は100システム。システム構築から設置まで、出力機も含めて提供していきたいとしているが、「顧客がすでに持っている資産を活用したシステム構築がメインになっていくでしょう」(代表取締役社長・石井栄一氏)。価格は、RIP
Controllerがハードを含み880万円。Print Controllerは、接続する出力機によって必要スペックが異なり、ユーザーがすでに所有しているハードを利用することも可能。(報道局 若名麻里)
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