日本ヒューレット・パッカード(株)と日本オラクル(株)は、UNIXサーバーの市場拡大に対応するため、『High
Performance System Alliance(HPSA)センタ』を開設し、システム構築のノウハウをSI(System
Intergration)パートナーに公開、販売体制を強化する。昨年10月の両社の“オープンシステムによる大規模基幹系システムの構築”に関する事業提携に基づくもの。
近年のUNIXサーバーの需要増加に伴い、両社の『HP 9000
エンタープライズ・サーバ』と『Oracle8』の組み合わせによるシステム構築も急激に増加。そのため、案件別にテストなどを行なっていた従来の“HP/Oracle
データベース・コンピテンス・センタ(DB
コンピテンス・センタ)”では、具体的なシステム要請に対し対応が難しくなっていたという。今回のHPSAセンタの開設により、DB
コンピテンス・センタで蓄積されたノウハウを、OEM先やSIパートナーなどに公開することで、システムごと要請にも対応できるという。
同センターからは、推論方法確立のためのファンクション別基礎データや、サイジング基礎データ、性能見積り評価基礎資料、実システム構築時におけるノウハウ、ファンクションデータからソリューションデータへの応用などが提供され、当初の運営は、両社と最大800GBクラスのキャッシュ・ディスク装置『Symmertrix3430』を提供するイーエムシージャパン(株)の3社が行なう。
両社では事業提携に基づく今後の展開として、システムの信頼性向上などに力を入れるなど、オープンシステムによる大規模基幹システムの市場をより拡大していきたいとしている。(報道局 井上哲郎)
http://www.jpn.hp.com/
http://www.oracle.co.jp/