日本電信電話(株)とNTTアドバンステクノロジ(株)は、群馬県教育委員会と群馬県立二葉養護学校の協力のもと、紙に印刷された絵や文字などに直接触れるだけで、マルチメディア機器を操作できる入力装置を開発した。1月14日より、TV会議システムを利用して遠隔授業を受講している二葉養護学校生の自宅に試験導入する。
この入力装置は、米TVInteractive社によって開発された赤外線通信を応用したユーザーインターフェース技術“TVIQ”を取り入れたもの。マウスやキーボードを使わずに紙に印刷された絵や文字に直接触れることによりマルチメディア機器を操作できるため、身体に障害のある人でもパソコンの操作がワンタッチで行なえるというもの。
群馬県の教育委員会と二葉養護学校が遠隔授業を継続的に実施、3月31日まで養護学校生宅のパソコンに試験的に導入し、操作性の検証と評価を行なう。この試験運用で得たデータをもとに、入力装置をより使い勝手の良いものに改善するとともに、ソフトウェアの開発改良も行なっていく予定だという。(報道局 酒寄公子)
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