三菱電機(株)は、米Lucent Technologies社との共同開発による、DTV(米国次世代デジタル地上波放送:Digital
Television)向けのテレビ受像機用のチップセットのサンプル出荷を3月に開始すると発表した。
チップセットは、Lucent Technologies社が開発を担当したデモジュレーター(復調回路)およびデマルチプレクサー(映像・音声信号分離回路)と、三菱電機が開発を担当したビデオデコーダー(映像信号復号回路)×2、オーディオデコーダー(音声信号復号回路)、ディスプレープロセッサー(表示形式変換回路)の5種6個のASIC(特定用途用IC)から構成される。サンプル価格はビデオデコーダーが1個250ドル、オーディオデコーダーが1個40ドルなど。月産5000セットの生産が予定されている。
同チップセットは、FCC(Federal Communications Commission)が採択したATSC(Advanced
Television Systems Committee)規格に準拠。ATSC規格のHDTV(高品位TV:High
Definition Television)とSDTV(標準品位TV:Standard Definition Television)の両方を受信できるテレビ受像機を構成できるとしている。
DTV放送は、米国の次世代テレビ放送のひとつとして、今秋にも開始される予定。(報道局 井上哲郎)
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