LinuxWorld Conference&Demo/Tokyo 2000
LinuxWorld会場レポート――Linuxが腕時計やCrusoe、Itaniumで稼動
2000年11月01日 05時14分更新
文● 植山 類
ターボリナックス ジャパンのブース内でデモされていたのは、世界初のLinux用ソフトウェアDVDプレーヤ「LinDVD」。DVDプレーヤは、オープンソースで開発が難しいカテゴリのソフトウェアだ。DVDの複製防止コード「CSS」を解除するユーティリティ「DeCSS」が、法的な問題に直面したのは記憶に新しい。しかしCSSを解除しなければ、DVDを再生することはできないのだ。
LinDVDは、CSSやドルビーサウンドのライセンスを受けた商用ソフトウェアで、いまのところ唯一、Linux上でDVDを再生することができるものだ。デモでは映画「Matrix」が再生されていた。開発元は、Windows用プレーヤ「WinDVD」と同じ米Intervideo。リテール版の発売は未定だが、セットトップボックスへの組み込みや、商用ディストリビューションへの試用版バンドルなどを考えているという。
LinDVDの横では、富士通のCrusoeマシン「FMV Loox」でTurboLinuxが動作していた。Crusoe採用のノートPCとLinuxという組み合わせは興味深い。Crusoeを開発する米Transmetaは、Linuxの開発者Linus Torvalds氏が勤務する企業でもある。