GNU Projectは、「Emacs 20.6」をリリースした。
「Emacs」は、Free Software Foundationを創設したRichard M. Stallmanが中心となって開発しているエディタ。UNIXの使用者にとっては、「vi」エディタとともにスタンダードとなっている。「Emacs」のほとんどの機能は、「elisp」と呼ばれる内蔵言語により実装されており、エディタとしてだけなく、メーラや、ニュースリーダ、開発環境などとしても機能する。「Emacsは単なるエディタではなく、ひとつの環境である」といわれるほど拡張性が高く、「elisp」で書かれたアプリケーションが豊富に存在する。
今回のバージョンアップは、ARMプロセッサ上のLinux上で動作可能になった以外は、バグフィックスのみとなっている。ソースコードのダウンロードは、下記ダウンロードサイトや、GNUアーカイブなどを提供しているRing Serverプロジェクトのミラーサイトなどから可能。
「Emacs」は現在、画像や複数のフォントを扱うなどの新機能を加えたバージョンを開発中で、「Emacs 21.x」としてリリースされる予定。