米LinuxPPCは、同社のLinuxディストリビューション「LinuxPPC 2000」の詳細を発表した。LinuxPPC 2000は、PowerMacintoshなどのPowerPC搭載マシンに対応したディストリビューション。
LinuxPPC 2000の特徴はは次のとおり。
- ブート可能なCD-ROM
- BootXのようなLinuxをロードするために必要なMac用ソフトウェアなしで、CD-ROMからブートすることができる。Performa 6360から、最新のiMac、G4に対応。
- グラフィカルなパーティショニング・ユーティリティ
- マウス操作によって、簡単にパーティションを分割することができる。
- Linuxを直接ブートできる
- MacOSを起動することなしに、Linuxをブートすることが可能になる。いままでは、BootXというMacOS上で動くソフトウェアを使うか、直接ブートするのであればOpen Firmwareの設定を変える必要があった。
- デスクトップ環境にGNOME、ウィンドウマネージャにSawmillを採用
- Sawmillは、Lispによって自由にカスタマイズできる、比較的新しいウィンドウマネージャ。なお標準ではないが、AfterStepやEnlightenment、KDEなども含まれている。
- Mac-on-Linux (MOL)を採用
- LinuxPPC上でMacOSを動かすことのできるGPLなフリーソフトウェア。エミュレーションではなくプロセッサ上でネイティブに動作するため、MacOSが実用的な速度で動作するという。
米国内での価格は、CD-ROMセットが20ドル、ボックスセットが49ドル。ボックスセットには、マニュアルと(期限限定で)LinuxPPC Tシャツが付属する。