コンパックコンピュータ(株)は、Linux/Alpha上で動作するAlphaプロセッサ用コンパイラ2製品を発売した。発売したのは、Fortranコンパイラ「Linux Alpha版Compaq Fortran V1.0」およびCコンパイラ「Linux Alpha版Compaq C V6.2」。両製品とも、Red Hat 5.2、6.0、6.1およびLASER5 Linux 6.0、Kondara MNU/Linux 1.0が動作確認済みとなっている。
Linux/Alphaの開発環境としては、GNUプロジェクトによるコンパイラが主に使われているが、これは商用コンパイラと比較して性能が良くなかった。今回発売されたコンパイラを使うと、どのくらい性能が向上するのだろうか? コンパックによるベンチマークでは、次に示す結果が得られたという。
相対比(平均) | 相対比(最大) | |
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gcc + libm (標準の数値演算ライブラリ) | 1 | 1 |
gcc + CPML (Compaq Portable Math Library) | 3.05 | 8.93 |
ccc (Compaq C Compiler) + CPML | 4.33 | 12.60 |
(計測モデルには、AlphaServer DS20 (CPUはAlpha 21264A-500MHz、メモリ256MB)上で、LASER5 Linux 6.0 Server Editionを使用。POV-Rayというレイトレーサの実行速度を計測した。ベンチマークに用いたデータは全部で257種類)
単精度プログラム | 倍精度プログラム | |
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g77 (GNU Fortranコンパイラ) | 1 | 1 |
fort (Compaq Fortranコンパイラ) | 3.70 | 3.93 |
(単精度、倍精度の演算を行なうサンプルプログラムを使ってベンチマークを行なった)
価格は次のとおり。
製品名 | 構成 | 価格 |
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Linux Alpha版Compaq Fortran V1.0 | 1システム用 | 6万8000円 |
5システム用 | 15万3000円 | |
10システム用 | 25万8000円 | |
ドキュメントキット | 6000円 | |
Linux Alpha版Compaq C V6.2 | 1システム用 | 8000円 |